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35話 



 「惚れ薬~? あぁ、そういえばそんなの作ったよ~。」

そう答えたのはハルカ姉さ…牧村先生。


私とハヤテは先ほど愛歌さんの家であったことを解明するべく

白皇学院(牧村先生のいる実験室)にまで来た。 その甲斐あって私の予想通りだった。

「やっぱり、もしかしてそれって愛歌さんにあげました?」

「え~、どうだっけ~。 誰かが欲しいって言ってたけど

まだ試作品で使うと大変ことになりそうだから試しちゃ駄目ってことで

あげたような~。」

首をかしげて一生懸命に考えている。

「そんな大変なもの渡したりしないでください!」

「ふぇ…。」

私が軽く怒っただけで小さくなってしまった。

「で、その大変なことになると言うのは具体的にはどんなことなんです?」

「それがねぇ~、その惚れ薬を飲んじゃうと一人だけ好きになるんじゃなくて

すべての異性に恋をしてしまうの~。」

無邪気に説明する。 ときと場合によっては萌え要素かもしれないけど

この状態ではコケにしているようにしか見えない。 たとえ本人に意識が無くても。

「って言うか、それじゃあ今のハヤテは…。」

そう言って後ろに視線を流したときにはもうハヤテの姿は無かった。

ふと正面に視線を戻すと案の定そこにはハヤテがいた。

「牧村先生…、好き、です。」

そんな風にかなり色っぽく目配せするハヤテは変態以外の何者でもなかった。

しかしハヤテにそんなことを言われ牧村先生は…。

「も、もぉ、駄目よ。 そんな目で先生を見て…。 先生が今一人ぼっちだからって

そんなの…。」

そしてハヤテは顎に手を当て牧村先生を見つめる。

それに応じたのか牧村先生も目を閉じた。

徐々に近づきあう唇。 互いの熱が届くほどの距離まで迫った。

そのとき、ストロボ写真で撮影しないと映らないほどの速度で私は二人を引き剥がした。

「ちょ! 駄目ぇぇぇぇ~~~!!!!!!」

二人はそれぞれ吹き飛んだ。 尋常ではない力で引っ張った為、凄い勢いだった。

「二人とも…。 って言うか牧村先生! 何考えているんですか。 まったく。」

「だって、あんな顔されたら…。 一回くらい許しちゃおっかなって。」

「だめです。」

「でもぉ…、彼ったら私の作品を次々に壊すほど強いんだもん。

キスくらいならぁ…。」

「先生の気持ちどうこうではなく、私が彼の彼女なんです。 一切許しませんよ。」

するとまた一段小さくなった。

なんと言うか本当に子供っぽい。

 「それで、アレを解毒するためにはどうするんですか?」

「…知らないよ?」

ケロっと言った言葉はあまりにも無責任だった。

だってあんな危険な薬に侵されてその上解法も分からないなんて。

信じられない。 思いがこみ上げてくる。 

「それでなんだけど~。 あの薬を作った際にオプションで付けて置いたんだけど、

一応時間が経てば元に戻るの。」

人差し指を立てながらビシっと答えた。

「ほ、本当ですか!!」

私は咄嗟に先生の肩を揺さぶった。

「ほ~ん~と~だ~よ~。」

ガクガクと肩がゆれているために声にも影響している。

「よかった。」

ほっと胸をなでおろした。 

やっとこの緊張感から解放されると思った。

その瞬間に背筋を凍らせる言葉が発せられた。

「でもね~その反動でね、その後の人生において異性に興味が一切なくなってしまうの。

正確に言えば同性愛者?」

…はい?

思考を停止させるかのように私はカクンと膝を折って地べたに手を付いた。

「それ、本当ですか?」

「そうね~。 少なくともこのままだと。」

突然の状況に私は戸惑うことを忘れ茫然自失としていた。

「まさか…。」

そうして私の心の中は虚無で満たされた。




*場所は変わり鷺ノ宮家では。

「なぁ、伊澄さん。 この人形って前にも同じよな形のものあったよな?」

そこには咲夜と伊澄が一緒にいた。

なぜかこの二人が一緒にいるときは何かイベントが発生する。

「咲夜、そのお人形は乱暴にしないでね。 それはフランスのヴォワール・ド・タナカが作った

呪いの人形。 その封印を解いてしまうと、大変なことになりますから。」

「大変なことって?」

「それはね、そのヴォワール・ド・タナカはね、女装壁が酷かったらしくてね

もぉ、朝晩かまわず自らの女性美を抱いていたんですって。

けれどある日それが役場の方に見つかって気持ち悪いと評判になって

最期には景観を壊すと言うことで抹消されてしまったらしいんだけど

その怨念がその人形に宿って、その呪いに掛かった人は心だけではなく

体まで女性そのものになってしまうの。 女性につけばいいんだけど

男性に取り付いた場合は体のほうが女性となってしまいますから。」

そういい終わって咲夜の方に振り返ってみると見事に首がとれた

人形が腕の中にうずまっていた。

「~~~~~!!!!」

声にならない憤慨となって咲夜を怒った。
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この記事へのコメント

Re: 35話

展開がまったく読めなくなってきましたね。
HAPPYENDになるんですか?なりますよね!?
なるように祈ってます!!!
  • [2009/05/18 00:37]
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  • クスクスククク
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